WAXの種類と選択


左からグリーンとブルーのスライスワックス
奥がブルーのブロックワックス
その手前がブルーのチューブワックス
一番手前が線状ワックス
中の赤いのが粘土状ワックス
その奥がピンクシートワックス
一番右がミツロウ(松脂混合)
他にも各種あります


ハードワックス
 固形のブルー・パープル・グリーン色等、硬さや性質が多少異なるものが市販されております。形もリング用のチューブワックス・全般用のブロックワックス・板状のスライスワックス等があります。何を作るか、大きさ等で選択します。私はハードについてはブルーのワックスを多用します。ブルーは柔らかいですが粘りがあります。グリーンは硬めで粘りがなくさらさらしております。パープルはその中間という感じでしょうか。作る形状と作り手との相性も選択の要素と思います。
 ハードワックスの場合、彫刻に適しております。溶かして盛る作業も十分可能ですが、修復作業には不向きと思います。
ソフトワックス
 ソフトワックスは元々歯科技工士用の材料をそのまま使用する事が多いですが、多彩ですので貴金属業界用に絞り込んで説明いたします。
 まずシートワックスですが硬さや厚み、成分の異なるものがあります。手の温度で変形しますので、例えば葉っぱや花びらのような不定形な自然的な表現に適しております。ハードに対して融点が低いので温度の影響を考えての作業になります。私はピンクのやや硬めのシートワックスを多用しております。
 次に線のワックスがありますが、とても柔らかく融点もかなり低いです。単なる線として使用する場合は、傷付かないように気を付ける必要があります。どちらかと言えば、融点の低さを利用した使い方がメリットがあると思います。私は修正用としてごく一部分に使用することがあります。
 最後に粘土ワックスですがベタベタした粘土状のワックスです。他のワックスの表面に付けることにより、表現の幅を広げる事も可能です。扱いづらく、私はごくたまに使用する程度です。
 ビーズワックスは下の蜜蝋で説明いたします。
蜜蝋
 蜜蝋の本来の意味合は前ページに記載いたしましたが、ここでは貴金属業界での所謂ミツロウを説明いたします。
 この業界用に市販されているビーズワックス(イエローワックス)は精製済みで乳白色をしております。松脂との割合は1対1が基本です。気温によって割合を変えます。
 ビーズワックス+松脂+αがミツロウというワックスになります。特徴として、引き目という独特の表現(左)ができます。他にも塑像的な表現やアメ細工のような自然的な表現が可能です。
 既に混合された状態のものも市販されております。いずれにしても保存は密封か冷所になりますが、時間(数ヶ月)が経つと質が落ちますので常に新しく作る方が好ましいと思います。


インジェクションワックス
左が一般的に使用されているインジェクションワックスです。順序としてはまずシルバー原形を作り、そこからゴムの型を作ります。(下)このゴム型に溶けた状態のインジェクションワックスを注入して出来上がります。(左)これを鋳造することによって複製品の生産が可能となるわけです。
この状態はハードとソフトの中間的な硬度です。多少の粘りがありますが、扱いに慣れれば修正に一番適したワックスといえるでしょう。
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